A.M.ドレナン(America Missouri Drennan)

(1830—1903)
  ウヰルミナ女学校初代校長に就任した米国カンバーランド長老教会の女性宣教師。ミズーリ州に生まれ、50歳を過ぎて外国伝道を志し、ウヰルミナ女学校 開校前年の1883(明治16)年5月に来日した。当時では老齢といえる年齢であるが、長い教職の経験と伝道への熱意とが認められて任命された。
  ウヰルミナ女学校で校長として務めた4年半を含め、後半生の約20年間を日本伝道に捧げて、孤児や困窮家庭の子を多数引き取って養育しながら、大阪、名古屋、および三重の伊賀地方や伊勢地方で、教育活動や開拓伝道に数多くの働きを展開した。三重県の日本キリスト教団上野教会や津教会の創立にかかわっている。
 1902(明治35)年10月に帰米し、翌年6月に郷里で生涯を閉じた。
 ひたむきな信仰に裏打ちされた熱意と行動力で驚異的な働きをした様子は、召天の翌年にアメリカで出版された伝記『HANDS AT REST : The Story of Mrs.A.M.Drennan's Life and Work in Japan』に詳しく記されている。学院は日本語版を『祝福された手』と題して2011年に出版した。