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教員養成センターについて

教員養成センターは、初等中等教育の教員養成に係る研究開発を行い、大阪女学院大学及び大阪女学院短期大学の教職課程の整備充実を図るとともに、地域の教育力の向上に貢献することを目的とする。

教職勉強会の開催

第一回 教職勉強会

教員養成センター主催の教職勉強会を開催します。教職課程履修生のみなさん、および教職に関心を持つ学生のみなさんを対象として、短大・大学間、学年間の交流をはかります。第一回の勉強会では、「教育実習」をテーマに、実習を終えたばかりの短大2年生、大学4年生のみなさんの報告を聞きながら教職キャリアについて議論を深めます。是非、ご参加ください。 

日 時:2017年7月1日(土) 13:00~14:30
教 室:TBA
テーマ:「教育実習を終えて」

活動内容

(業務)
教員養成センターは、次に掲げる業務を行います。

  1. 教職課程のカリキュラムの編成及び研究開発に関すること。
  2. 学生に対する教員免許の取得及び就職についての指導助言に関すること。
    ≫免許状取得者数及び教員就業状況
  3. 中学校・高等学校教員の英語授業に係る研修支援等に関すること。
    ≫免許状更新講習
  4. 中学校・高等学校の英語授業における教育実践の資料収集や調査研究に関すること。
  5. 中学校・高等学校英語科教員への授業相談や資料提供に関すること。
  6. その他教職課程に係る必要な業務

(研究開発)
教員養成センターは、研究部門として、次に掲げる研究開発を行います。

  1. 中学校・高等学校英語教育の実践的指導法の研究開発
  2. 4年間で即戦力となりうる教員養成の在り方の研究、教職カリキュラム開発
  3. これからの教員に求められる資質能力の調査研究
  4. 教育実践の効果検証方法等の研究開発

英語教育リレー随想

更新日:2017年10月15日

気がかりなCEFR

東條 加寿子

 今学期、私は教員養成課程の学生たちとCEFRについて学んでいます。議論を進めていると、「B2レベルは、留学など海外経験なしに到達可能な最高レベル」「B2レベルはTOEIC 785点以上に相当」「英語で授業を行うためには最低B2レベルの英語力が必要」といったような記述に出くわします。英語教員を目指す学生たちにとってはかなり厳しい目標ですが、教員になるためにと皆、努力を重ねています。そして先日、一人の学生から質問。「自分のCEFRレベルを知るためには、いつどこで試験を受ければいいですか?」

 今、CEFRのことが気がかりです。その気がかりは、教員養成課程の学生にとっても、小学校から大学まで英語教育に携わる教員にとっても現実的な問題です。というのも、CEFRがいつの間にか既成事実になり、多くの英語教育施策がCEFRを基準に論じられるようになっているにもかかわらず、CEFRとは何かについて理解するために拠り所とすべき確たるものが示されていないからです。勿論、2001年に欧州協議会が公開したCommon European Framework of Reference for Languagesに立ち返ればよいのでしょうが、日本では日本版CEFRも存在し、文科省のいうCEFRはどちらのことなのか、必ずしも明確ではありません。

 確かに、CAN-DO ディスクリプタで目標を設定することによって英語教育の在り方を見直すことは、英語授業のダイナミックスを変えていく具体的な方法論として「実際に使える英語」を目指す日本の英語教育改革の救世主にもなり得るでしょう。例えば、助動詞willを学ぶ授業でも、他の助動詞can, may, mustと並べてwillは「未来を表す」助動詞と捉えるよりも、「これからのこと(未来)について述べることができる」という到達目標のもとで取り扱われる方が、学習者にとって主体的な言語活動になることは明らか。発想の転換です。CEFRのCAN-DOディスクリプタは、まず自分のことが表現できること、次に自分の家族や友人とやり取りができること、そして次第に生活範囲を拡大し社会の中で必要とされる言語活動ができること、というふうに展開されるのであり、発達段階に応じて到達目標を設定していくという観点から小学校英語教育の導入にも馴染む指針と考えられます。CEFRで謳うCAN-DOディスクリプタを共通基準にして、教科書や教材のレベルを明示したり、試験の難易度を明示することができれば学習者・教授者双方にとって有用です。

 しかし、CEFRという「国際規格」を大学入試センター試験に代わる入試制度の基準として使用することについては十分な精査が必要です。平成32年度導入を目指している大学入試改革では、英検やTOEICなどの民間試験を活用して「聞く・話す・読む・書く」の4技能を取り入れ、成績を点数ではなくCEFRの示す段階別で示す方針とのことです。TOEIC, TOEFL, IELTSなどの民間試験はCEFRレベルとの対応表を公開していますから、日本の大学入試でもこれらの対応表を用いて、受験生の民間試験得点をCEFRレベルに読み替えることになります。冒頭で質問した学生も、TOEICなどの民間試験を受けることによって自分のCEFRレベルを知ることができるわけです。10月半ば、国立大学協会は、35年度まではマークシート式と英検など民間検定試験の両方を受験生に課すことを決定しました。この移行期間に、マークシート式試験、民間検定試験、およびCEFRレベル間の相関関係が十分に精査され、受験生にとっても納得がいく公平な入試制度になることを期待します。

英語教育リレー随想バックナンバー

2017年

2016年

2015年

  • 第七十一号(December) 日英ことわざ文化散歩(中井)
  • 第七十号(November) 教材研究:実践演習のヒトコマ(夫)
  • 第六十九号(October) 選挙年齢の引き下げ(中垣)
  • 第六十八号(September) 主体なき謝罪(東條)
  • 第六十七号(August) 「英語の世紀」に生きる:親英語 vs. 反英語(中井)
  • 第六十六号(July) オンライン辞書作成に関わって(夫)
  • 第六十五号(June) 出発した教育委員会改革(中垣)
  • 第六十四号(May) 大事なものは見えにくい(東條)
  • 第六十三号(April) アクティブ・ラーニングは思考を活性化する救世主か!?(中井)
  • 第六十二号(March) Honoring our heritage, Embracing our diversity, and Sharing our future(夫)
  • 第六十一号(February) 読書離れとスマホ(中垣)
  • 第六十号(January) マララ・ユスフザイさん ―国連演説からノーベル平和賞受賞演説へ―(東條)

2014年

  • 第五十九号(December) 「時代の風」—未来圏から吹く風(中井)
  • 第五十八号(November) 「外国語活動」から「教科」へに思う(中垣)
  • 第五十七号(October) 大阪府における英語教育の方針:時事ニュースより(夫)
  • 第五十六号(September) No Worry(東條)
  • 第五十五号(August) 「心の振幅」-興味、関心の扉を開く英語(中井)
  • 第五十四号(July) 花道(夫)
  • 第五十三号(June) 最近の新聞記事から(中垣)
  • 第五十二号(May) ネイティブ教員との協働に学ぶ(東條)
  • 第五十一号(April) グローバル化時代のパラドックス(中井)
  • 第五十号(March) Lawe i ka ma'alea a kū'ono'ono(夫)
  • 第四十九号(February) ある日の授業から(中垣)
  • 第四十八号(January) 量的世界の中の質的存在(東條)

2013年

  • 第四十七号(December) 授業のイノベーション:TED Talksの教えーStart with Why (中井)
  • 第四十六号(November) ことばは生きている2 (夫)
  • 第四十五号(October) 学校5日制の下での土曜授業推進の一考察 (中垣)
  • 第四十四号(September) 教育再生実行会議に対する学会からの提言:「京都アピール(仮称)」の意義 (東條)
  • 第四十三号(August) 勉強会「英語の教え方教室」と「学び続ける教師」(中井)
  • 第四十二号(July) 「聞く」と「聴く」(夫)
  • 第四十一号(June) Quo Vadis(中垣)
  • 第四十号(May) 「大学入試にTOEFL導入」論に思う(東條)
  • 第三十九号(April) 教育未来図(中井)
  • 第三十八号(March) 新学期とand so onについて(寺)
  • 第三十七号(February) E hana mua a pa`a ke kahua mamua o ke a`o ana aku ia ha`i(夫)
  • 第三十六号(January) 新年一考:知の伝承を忘れかけた学校(東條)

2012年

  • 第三十五号(December) 正論はいつも正しいか(中井)
  • 第三十四号(November) ザ・厄介な英単語(寺)
  • 第三十三号(October) 組織のリーダーを考える(中垣)
  • 第三十二号(September) E lauhoe mai na wa‛a (Everybody paddle the canoes together)(夫)
  • 第三十一号(August) (続)言語活動の潮流を読む:英語プレゼンテーション(東條)
  • 第三十号(July) 席巻するCAN-DOリストについての一考 —グローバル人材育成が求められる中で—(中井)
  • 第二十九号(June) 英語学習における「Google革命」?(寺)
  • 第二十八号(May) 連休のまとめ(中垣)
  • 第二十七号(April) Seeking for knowledge and wisdom(夫)
  • 第二十六号(March) 韓国の英語教育に学ぶ(東條)
  • 第二十五号(February) 大阪女学院大学「教職課程」から教職専修としてさらなる充実をめざします(中井)
  • 第二十四号(January) 思いやりの広がり(中垣)

2011年

  • 第二十三号(December) 絆 2011 (夫)
  • 第二十二号(November) 人、言葉、英語 ―スティーブ・ジョブズ追悼― (東條)
  • 第二十一号(October) 来年度教職Field Study訪問予定 英国Manor Church of England Schoolを訪ねて (中井)
  • 第二十号(September) 大阪の残暑はこれから(中垣)
  • 第十九号(August) Stand with grace, pride, and modesty(夫)
  • 第十八号(July) Crisis in Japan, Crisis in Communication(東條)
  • 第十七号(June) 第5回学習指導基本調査にみる中学校・高等学校での学習指導(中井)
  • 第十六号(May) 心の中の神々(中垣)
  • 第十五号(April) 間違いを恐れない覚悟(夫)
  • 第十四号(March) ヨーロッパの言語事情(東條)
  • 第十三号(February) 大阪女学院大学「教職課程」産声をあげてから1歳に(中井)
  • 第十二号(January) 恩送り(中垣)

2010年

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