『雨ふる本屋』 日向理恵子作 童心社 2008 (J/He)
ルウ子はワガママな妹にいじわるをしてやるつもりで、おつかい帰りにカタツムリをポケットにしのばせました。ところが、雨宿りに寄った図書館でそのカタツムリがものすごい速さで逃走。カタツムリを追いかけて、図書館の奥へと進んだルウ子は、不思議な古本屋「雨ふる本屋」に出会いました。そこは未完成のお話の種を魅力的なお話の本に変化させる場所でした。でも、最近はその種がうまく育たないのだそうです。ルウ子は店主のフルホンさんに頼まれて、問題を解決させるために種が生息するというホッポリ森へと向かうことになりますが・・・。
『大阪のことば地図』 岸江信介ほか編著 和泉書院 2009 (818.63/Ks)
みなさんは「ゆで卵」をなんと言いますか? おばあちゃんか誰かが「ニヌキ」といっているのを聞いたことはありませんか? この本は、ある言葉が大阪府内のどの辺で話されているかを調査した本です。自分がよく使っている言葉のルーツやどの辺でよく話されているのか知りたいと思いませんか。それでは、「油虫」ってどんな虫でしょう。
『乙女の日本史』 堀江宏樹、滝乃みわこ著 東京書籍 2009 (210.04/Hh)
最近、「歴女」と呼ばれる歴史好きの女性が増えてきているそうです。しかし、日本の歴史はまだまだオジサン目線で考えられているものが多い状態。この本は女性からみると「えー?」と感じてしまうオジサン視点の歴史観に、冷静に突っ込みを入れながら女性の気持ちに寄り添って歴史を見直してみようというものです。思わず「へー!」とつぶやいてしまう話からクスッと笑ってしまうエピソードまで、様々な乙女視点の歴史エピソードが満載です。視点を変えると歴史ってこんなに変わって見えるんだ!? と目からウロコがいっぱい落ちてしまう一冊です。
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』 万城目学著 筑摩書房 2010 (913.6/Mm)
主人公は風変わりな小学一年生のかのこちゃん。ある日、自分の名前の由来を聞いてくる宿題が・・・。すると父は鹿に言われてつけたと言うのです。鹿語がわかる父、理解のある母、犬の玄三郎とその妻、猫のマドレーヌ夫人、同じクラスのふんけーの友(刎頸の友=仲のいい友の意)のすずちゃん。個性豊かな周囲の人々とかのこちゃんの不思議ワールドストーリーです。
『計算力を強くする』 鍵本聡著 講談社 2009 (411.1/Ks)
24×35=? 4886×5=? 3800÷95=? 各問題それぞれ5秒以内で答えましょう。「無理です!」
はい、そうでしょう。しかし! なんとそれが解けるようになるので自分でも驚愕します。頭で考え、五感をフル活用させながら計算問題を解く! ただそれだけで、計算の道筋が瞬時に読み取れるようになると同時に計算力もアップし、なによりも論理的に考える能力が飛躍的に高まるのだそうです。練習は積み重ねが肝心。ドリル形式になっている本書を片手に、電車の中やちょっとした待ち時間に論理的思考力を高めてみませんか?
『ココ・シャネルという生き方』 山口路子著 新人物往来社 2009 (文庫 289/Cc)
世界のファッションスタイルを変えたシャネル。彼女の仕事を支えた信条は「あたしは自分の着たい服を作る」でした。スポーツをする時、パーティに行く時、そして働く時に着たい服。シャネルは当時の女性をコルセットから解放しただけでなく、携帯できる口紅であるリップスティックや、手にもたなくてもいいショルダーバックも生み出し、社会にでていく女性たちから支持を得ました。シャネルの生き方から多くのメッセージを受け取ることのできる一冊です。
『この制服が人をつくる。』 朝倉まつり著 真珠書院 2009 (593.3/Am)
みなさんの中には制服が気に入って大阪女学院中高を選んだという人もいると思います。この本は、学校制服の歴史や多面的な価値について、国内外の学校を例に紹介しています。“制服を着て過ごせる時期が、人生における大事な成長の時期”と著者は言います。制服に込められた想いを心に留め、女学院での毎日を大事に過ごしましょう。
『コミュニケーション力を引き出す』 平田オリザ著 PHP研究所 2009 (771.7/Ho)
日本人に欠けていると言われる「コミュニケーション力」は実は誰もが生来、素質を持っているものであり、場数を踏んで体得するのですが、日本には圧倒的にその「場数」を踏むチャンスが不足しているのだそうです。その訓練が「演劇」である! という内容ですが、納得です! 姿勢、発声練習からチームワーク、脚本力、演出力など、すべてが私たちの仕事やプレゼンにも役立つではありませんか。一人でもできる訓練方法や読む人も体感できる「演劇ワークショップ」を通じてコミュニケーション力がどんなモノなのか、どう役に立つのかがわかる、ぜひ今、手にとって参考にしてほしい一冊です。
『さしすせその仕事』 木村聡著 金曜日 2009 (588.6/Ks)
料理の「さしすせそ」(砂糖・塩・酢・醤油・味噌)をはじめ、みりんやマヨネーズなどの各種調味料を作る職人たちの姿を追ったドキュメンタリー。大量生産ではなく、手間隙をかけて品質のよい調味料を仕込む過程には、職人たちの技と熱意がこめられています。ソース作りの現場では、大阪の有名な地場製品「ヘルメスソース」が紹介されています。脇役だけどいい仕事をする調味料の数々で、おいしい料理を作ってみたくなります。
『幸せのありか』 渡辺和子著 PHP研究所 2009 (914.6/Wk)
高校の卒業礼拝で毎年お話しをしてくださる渡辺和子先生からのメッセージがつまっています。日常生活の中で、心に留めて生きることで幸せにつながるコツを教えてくださいます。ひとつひとつがやさしい言葉で語られています。あなたの心に残り、力を与えてくれる言葉がみつかることでしょう。
『就活のまえに』 中沢孝夫著 筑摩書房 2010 (366/Nk)
大学で就職指導に携わってきた著者が、仕事、職場、働くことについて、実際に企業で働いている人々の言葉を紹介しながら説明しています。
仕事の多くは目立たないものであり、“良い仕事”とは派手で華やかなものというより、どちらかというと地味な“普通の仕事”だと教えられます。ちまたにあふれる就職情報に翻弄されず、仕事を選択するための基準を身につけるのに役立つ一冊。
『人生他力本願』 上島竜兵著 河出書房新書 2010 (159.7/Ur)
お笑い芸人として長年活躍しているダチョウ倶楽部の上島竜平さんが、自分の人生を振り返り、芸人仲間や後輩との関係に触れながら独自の人生論を語っています。お笑い芸人という職業から本文中に出てくる例は極端なものもありますが、イジリとイジメの違いについて触れられたり、自分たちにも参考にできる上島さんの考えが書かれています。また、上島さんを中心とした飲み会グループ「竜平会」の芸人さんとの面白いエピソードも多くあり、楽しく読める一冊です。
『世界の犬の民話』 日本民話の会・外国民話研究会編訳 三弥井書店 2009 (388/S)
世界の色々な地域にある犬・狼・コヨーテ・ジャッカルにまつわる神話・伝説・民話がまとめられた本です。特に忠実で誠実なイメージが強い犬ですが、各国の話の中では人間に復讐をしたり、罪を負った人間が犬にされたりと、魔的なものとして描かれている話が多くあります。吠えたり、お尻の匂いを嗅ぎあう仕草にまつわる話や、人間と犬が夫婦になる話しも国によって色々あり、話の間にあるコラムからその話が出来上がった背景を知ることができます。
『長居植物園』 倉下生代写真 長居植物園解説 東方出版 2009 (748/Ki)
大阪市東住吉区にある長居公園の一角に長居植物園はあります。総面積約24ヘクタールという広さを持つ園内では、都会の喧騒を忘れ、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。この本は、長居植物園にある植物のベストショットを集め、ミニ植物事典としても利用できるようにまとめられています。これから季節は春、多くの花が咲きはじめます。お天気のいい日に、お花畑を見に出かけるのも楽しいですよ。
『復活!! 虹北学園文芸部』 はやみねかおる作 講談社 2009 (J/Hk)
廃部になった中学の文芸部を復活させるため、今月中に部員5人を集めるという岩崎マインの奮闘が始まった。光る文章を書く紗弥加との入部をかけた徹夜の「100枚レース」、出版社の新人賞応募の常連“極楽鳥宴寿”の勧誘、原稿を見れば校正箇所がわかる宇亜をひきいれ、さて最後の一人は見つかるのでしょうか?
『未来をつくる君たちへ』 立花隆、関川夏央、松本健一著 日本放送出版協 2009 (159.5/Tt)
司馬遼太郎はかつて『二十一世紀に生きる君たちへ』(914.6/Sr)で、小・中学生に向けて、21世紀はどんな時代になるかわからないが、君たちの手ですばらしい時代にしてほしいと語りかけました。この本は、そういう不安な時代をどう生きるのかを、激動の時代に生きた司馬作品の登場人物をお手本に、3人の著者が若い人に贈るメッセージです。
『夢うつつ』 あさのあつこ著 東京書籍 2009 (913.6/Aa)
日常生活のひとコマを綴った軽妙なエッセーで始まり、その中のことばや自然現象などから導き出された物語が全部で6つ収められています。意外な結末の物語と、あさのあつこさんの楽しい人柄がにじむエッセーもおすすめです。
『料理歳時記』 辰巳浜子著 中央公論社 2003 (596.04/Th)
著者は素材をみると献立を考える前に手が動いているとおっしゃる昭和の料理教室の先生です。四季折々の素材にまつわる思い出話、選び方、料理方法などのエッセイは古さを感じさせません。スローフードに興味のある方にはぜひおすすめです。