ご挨拶

 大阪女学院には三つの源流があります。先ず,1884年(明治17)年,大阪西区の川口居留地に,米国カンバーランド長老派のミッションスクールとして 産声を上げたウヰルミナ女学校。次に,その2年後,同じ川口に誕生した米国北長老派のミッションスクールである大阪一致女学校。更には,1937(昭和 12)年に日本最初の夜間女学校として開講した扇町夜間女学校です。

 それぞれキリスト教に基づく教育理念を堅持した独自の歩みを続けていましたが,それを生かしながら一つの学校を形成しました。この学校からは,それぞれ に違った生活条件の下で自分を見つめ深めつつ学業に専念し,自らの可能性を切り開いた多くの同窓生が巣立っていきました。

 125年の歩みの中で大阪女学院は大きく成長しましたが,新しい時代に相応しい教育実現のための,幾多の課題と夢も抱えております。2009年4月開学の大学院もその 一つです。しっかりとした伝統に根ざした中学・高校,更には短期大学・大学の上に,時代の最先端を行く専門教育が完備します。

 大阪女学院125年の歴史は,学院を物心両面で支えた人々の歴史でもあります。学院に課せられたミッションを形あるものにするために,国内外から多くの人々の祈りと献金が捧げられました。

 125周年を迎えた今,足元をしっかり見据えつつ,学院の更なる発展・飛躍を図りたいと願っています。学院の輝かしい未来実現のための記念寄付を,心から皆様にお願い申し上げる次第です。