もう一つの学校……日本初の夜間女学校

 現在の大阪女学院のルーツには、明治時代のウヰルミナ女学校と浪華女学校(旧大阪一致女学校)があるが、さらにもう一つ、日本で初の夜間女学校がある。発足から、校名や組織の変遷を経て大阪女学院第二高等学校(定時制)として最後の卒業式を迎えるまでの50年間、昼間は働きながら夜は学校で学ぶ意欲的で有能な女性を多数社会に送り出した。

1924(大正13)年
大阪市の扇町にあった大阪YWCAに、大阪基督教女子青年学院夜間女学部が各種学校として開校。後に扇町夜間女学校と改名。

1937(昭和12)年
扇町夜間女学校が、日本で最初の文部大臣指定認可の夜間女学校となる。卒業生は全日制と同等の資格を得た。

1944(昭和19)年
校名と組織を改め、「恵星高等女学校」となる。

1948(昭和23)年
新学制により、恵星高等女学校は恵星女子高等学校となる。

1958(昭和33)年
学校法人恵星女子学園は大阪女学院に合併し、恵星女子高等学校は大阪女学院第二高等学校となる。

1970(昭和45)年
大阪女学院第二高等学校を翌年度から募集停止にすることが決定。
1974(昭和49)年
3月、最後の卒業式挙行。