英語会話学院

 1964(S39)年1月、早くから学院に導入されていたLL設備を利用して、一般社会人男女を対象とした「役に立つ英語」の修得に貢献しようと、大阪女学院は英語会話学院を開講した。「80年にわたる英語教育の伝統と最新の教育技術によって」と、当時のリーフレットにある。入門・初級・中級・上級の四つのコースに分かれ、学院の自主教材で、学院内外の外国人講師や日本人講師などが指導にあたった。大阪女学院高校専攻科(英語科)の生徒も助手となった。 週に2日間、午後6時から8時頃まで、休憩時間をはさんで1日に60分程度の授業が2時間行われた。3カ月で一期、各期ごとにテストがあり、合格者に修了証書が授与された。

 12ヵ月をもって卒業とした。 東京オリンピックの年でもあり、実用英語への関心が高く、大阪市内の企業や銀行などとも提携することで、多くの受講生を受け入れた。大阪女学院の教職員や外部の高校教員、大学生の参加もあったが、学院の教育組織体制整備の中で1969(S44)年、好評裡に幕を閉じた。