生成系AIについての学長声明文を発表しました。

2023.04.21

大阪女学院大学・大阪女学院短期大学では、今後、教育におけるChatGPTなどの生成系AI利用を積極的に推進していきます。私たちは、1991年に日本で初めてMacintoshを導入しCALL(コール=Computer Assisted Language Learning:コンピュータ支援語学学習)センターを開設。また、2004年には世界で初めてデジタル音楽プレーヤーのiPodを利用したリスニング教材を開発し授業に採り入れるなど、常にICT を駆使した語学教育をリードしてきました。こうした取り組みをAIによって進化させる形でAALLアール=AI Assisted Language LearningAI支援語学学習)を確立し、引き続き、世界で通用する女性の育成に努めていく所存です。

本大学・短期大学は、これまでも少人数制の高等教育機関であることの利点を最大限に活かし、教員による一方向的な講義形式ではなく、対話を通じて個々の学生と向き合いながらディスカッションを行うアクティブ・ラーニングの授業形態をとってきました。学生同士のコミュニケーションや活発な意見交換を促し、リアルな面談を通じて、学生自身の意見や考えを確認しながら導く手法は、私たちにとって当たり前の教育のあり方です。このことは、AI活用した教育に不可欠な、人間の教員によるレポートや論文の精査や学生たちのAI利用における学習のバランスの見極めにも、大いに貢献するものと考えます。

AIはあくまでもツールであり、使い方によっては、ただAIに依存するだけの人間を生み出すような負の側面も秘めた技術です。しかし、AIを自らのアシスタントとして使いこなし、少人数制ならではの学びの中で人と人との密な対話から「自ら考え、判断する力」を育んだ学生たちは、これからのAIネイティブ社会の中でリーダーシップを発揮できる女性になるものと確信しています。

2023年4月21日

大阪女学院大学・大阪女学院短期大学
学長 加藤 映子