大阪女学院大学・大阪女学院短期大学(大阪市中央区)は、特色ある英語教育とICT教育ならびに学生生活でiPad®を活用する「いつでも、どこでも学ぶ」の活用内容の多様性や本学の学び(平和・軍縮・SDGs・地域連携等)の内容を深める学生活動が評価され、にApple®社 からApple Distinguished School 2022-2025に再び認定されました。今回で三期連続の認定となりました。

Apple Distinguished School:イノベーション、リーダーシップ、最善の教育に関する条件を満たし、Appleの模範的な学習環境のビジョンを体現する学校を米国Apple®社が選定するプログラムです。

 

大阪女学院大学・大阪女学院短期大学は、キリスト教に基づく教育共同体を基盤とし、真理を探究し、自己と他者の尊厳に目覚め、確かな知識と豊かな感受性に裏付けられた洞察力を備え、社会に積極的に関わる人間の形成というミッションステートメントのもと、「自ら考え行動する女性」を育成に努めています。いかに生きるかを問い、さまざまな知に触れて複眼的な視点や柔軟性を身につけながら、環境がどのように変化しても、人間としてたじろがない基礎を造る共同体の中で他者との「関わり」「つながり」新たな「自己」に出会う学びのカリキュラムを構築しています。Apple®製品がその一翼を担い、学生が想像力を高め、世界とつながり、コラボレーションを深め、学びを自分のものにしていくのです。

 

 

大阪女学院大学・大阪女学院短期大学の英語教育とテクノロジー

大阪女学院大学・大阪女学院短期大学の学習の特色は、語学教育を通して世界や社会の問題を考えることにあります。そのために、1987年から、言語スキルをバランスよく学ぶ「統合過程」で使用する英語教材を手作りしてきました。この紙ベースの教材が、2012年のiPad導入によって授業用のiBooks開発へとつながり、加えて、長年制作していたオーディオ・ビデオ教材を、すべてiPad®からアクセスできる学習環境が完成しました。そして、このような体制が整っていたことで、パンデミック下でも学びを止めることなく授業を展開できたのです。

アラブ女性機構(Arab Women Organization)と共同開催のオンライン国際交流プログラム

 

 

また、大阪女学院大学は、THE(Times Higher Education)世界大学ランキング日本版2022の国際性分野で全国3位の評価を得た国際的な学習環境を提供しています。評価の根拠は、英語で実施される授業の比率(英語自体の授業を除く)、外国人教員比率、留学している学生比率、受け入れている留学生比率の高さです。パンデミック下においても、テクノロジーを駆使した国際交流が実施され、特に、学生の派遣が難しいアラブパレスチナの大学生とのオンライン交流や、アラブ女性団体との女性問題に関するセッションなどは、日常的にテクノロジーに触れる大阪女学院ならではの学習環境の成果といえます。さらに、韓国留学が叶わない中、学内でその疑似体験を叶えたプログラムは、読売新聞にとりあげられました。語学学習には日々の忍耐強い取り組みが必要で、課題への取り組みやディスカッション、プレゼンテーションを通して語学運用力をつけていくのです。

 

Study support学習風景

このような学びをサポートするため、2020年度から専従の学習サポートスタッフを配置しましたが、ここでもiPad®をホワイトボード替わりに利用し、Airplay®で投影する個別指導やグループ指導が効果的に実施されています。Apple®のテクノロジーが、大阪女学院が元々大切にしてきた「少人数」で「一人ひとりの学生」との関わりを重視する教育の体現を強力にサポートしています。

 

国際的な学習環境の構築とテクノロジーの活用が前述のようなグローバルなオンラインプログラム実施へとつながりました。TOEIC IPで定期的に英語力伸長を測っていますが、入学後2年間の英語学習で、平均180点の成果があります。これは、英語の授業のみならず、テクノロジーを用いた多読、ボキャブラリープログラムが一躍を担っています。さらに、ユーザーフレンドリーなApple®製品が、以下の快挙を産み出しました。2021年に国連の軍縮局主催「武器に使うお金を減らし、平和や開発に使うお金を増やせばどんな世界が作れるか」をテーマに世界の若者から映像作品を募る「ユース・ビデオチャレンジ」を実施しました。教員の勧めで応募した学生の2人は、動画作成経験もGarageBand®を使ったことありませんでした。もともとイラストを描くのが得意な学生は、iPad®とApple Pencil®でイラストを描き、パラパラ漫画風のアニメーションを作成し、一方音楽が得意な学生がGarageBand®で作曲を行い、BGMをつけました。テクノロジーのみなならず、「平和を創り出す人」を教育理念とする、大阪女学院での学びが生み出した作品と言えます。

国連ユースビデオチャレンジ

 

 

また英語のみならず、韓国語教育でも成果が出ています。「話してみよう韓国語大阪大会」にて奨励賞を学生が受賞しました。2年間の学びのほぼ半分がオンライン授業の中での快挙でした。2022年度写真部が企画した「iPad®で撮影する写真コンテスト」も、iPad®が学生生活の一部となっていると言えます。iPad One to One のおかげで、コロナ禍でも学生の学びを止めることなく実施でき、オンライン授業、学生のみならず教職員のテクノロジーの活用は飛躍的に伸びました。その成果により大阪女学院大学は、2021年「コロナ対策が上手だった大学」全国女子大1位に選ばれました。(大学通信ランキング2021調査)

「話してみよう韓国語大阪大会」にて奨励賞を受賞

 

 

大阪女学院の創立の理念は、138年前の日本社会では、革新的な考え方だった「社会に関わる女性にの育成」です。この革新的思考は、語学教育にテクノロジーの活用という教育活動に受け継がれている。AR技術等を用いた教育展開も必要と考えています。AIについての知識を文部科学省が推進する中、2022年度からはAIについての授業も導入しました。Apple が提唱するiPadを学びに活かす4要素「つなげる」「協働」「クリエイティビティ」「パーソナル」をさらに活かしながらiPad One to Oneを進化させていきたいと考えています。例えば、iPadの携帯性を活かし、学生達がコミュニティーとつながるという教育展開を想定しています。