学部・学科

国際・英語学部  国際・英語学科

教育課程の考え方

大阪女学院大学国際・英語学部は、2004年の開学時から大学の目的をしっかり絞り込んでスタートしました。 「確かな認識によって問題意識を育み、解決に向け世界のさまざまな場で人々と協働する女性を育てる。」と設立の主旨が示されています。この主旨に沿って、

  1. 解決を図らなければならない問題を見い出す力の育成
  2. 問題解決に対して粘り強く協力を進めることが出来る人格の形成
  3. 問題解決にあたって必要な具体的知識・技能専門的実務能力の養成
  4. 英語運用力の形成

という目標が設定されてカリキュラムが組まれて来ました。

カリキュラムポリシー(教育課程編成方針)

2023年度入学者以降

急速に進むグローバル化社会において、一人ひとりの学生が個性を発揮し、社会貢献ができるように「生きる力」を育成します。ダイバーシティに富み、インクルージョンを重んじる教育共同体での学びを通して、地球市民として世界や社会の問題を「私の問題」として捉え、問題発見・解決能力を養います。すなわち「知識理解に加え、何ができるようになるか」に教育の力点を置いたカリキュラム(教育課程)です。カリキュラム(教育課程)は、ベンチマークシステムを導入し、各学科目について、難易度、履修要件に対応したナンバーを付し、学年の枠にとらわれず、個々の学生の習熟度に応じた科目履修を可能としています。さらに、アカデミックアドバイザーを配置し、科目選択の際に適切なアドバイスを得ることができるよう支援体制を整えています。 課外学習も多彩なプログラムを用意しています。各種のフィールドワーク、セメスタ留学、通年留学(Women’s Global Leadership専攻及び韓国語専攻)、自己形成プログラム、ボランティア活動等を通して、異文化や価値観の相違に気づき、共に学び、共に生きる意識を共有する姿勢を養います。

国際・英語専攻

英語力を基盤に、21世紀の諸課題を学びます。1年次と2年次では、語彙力、読解力、スピーキング、ディスカッション能力、プレゼンテーション能力を育成する科目群を配置しています。日本語で行う共通専門コア科目及び2年次までに培った英語力を元に、3年次と4年次は英語で専門領域を学びます。

Women’s Global Leadership専攻

英語力を基盤に、21世紀の諸課題を学びます。1年次と2年次では、語彙力、読解力、スピーキング、ディスカッション能力、プレゼンテーション能力を育成する科目群を配置しています。1年次よりグローバル化社会の女性のリーダーシップについて英語で学ぶセミナーを編成しています。日本語で行う共通専門コア科目及び2年次までに培った英語力を元に、3年次と4年次は英語で専門領域を学びます。

韓国語専攻

グローバル化社会で必要な英語力を1年次に学び、2年次以降は韓国語を専門として学ぶ学習課程を編成しています。入学時より、レベルに応じた韓国語クラス編成を行い、3年次と4年次は韓国語で社会の問題を学びます。

2022年度入学者以前

英語教育、教養教育、専門教育の有機的な統合・発展を図り、国際社会や地域社会に関わる諸課題についての広く確かな知識を得るとともに、思考力、判断力、行動力を培うことのできるカリキュラム(教育課程)を編成しています。
経済を始め社会の様々な分野におけるグローバル化の一層の進展が今後とも予測されます。
このことへの対応を始め、少子高齢化など独自の課題を抱えるわが国において、また、急速な発展、変化が予想されるアジアをはじめ、世界の様々な場所において、一人ひとりの学生が個性を発揮し、社会貢献ができるように「社会人基礎力」を育成します。そのため演習科目を多く配置し、学生の授業への積極的参画と発信を通して、問題発見・解決能力を養います。すなわち「知識理解に加え、何ができるようになるか」に教育の力点を置いたカリキュラム(教育課程)です。
カリキュラム(教育課程)は、「共通英語教育」「共通教育」「専門教育」の三領域から構成しています。また、ベンチマークシステムを導入し、各学科目について、難易度、履修要件に対応した4桁のナンバーを付し、学年の枠にとらわれず、個々の学生の習熟度に応じた科目履修を可能としています。さらに、アカデミックアドバイザーを配置し、科目選択の際に 適切なアドバイスを得ることができるよう支援体制を整えています。
教室外での学習も多彩なプログラムを用意しています。各種のフィールドワーク、セメスター留学、通年留学(Women’s Global Leadership専攻のみ)、自己形成プログラム、ボランティア活動等を通して、異文化や価値観の相違に気づき、共に学び、共に生きる意識を共有することができます。

カリキュラムの編成

国際・英語学科(国際・英語専攻、Women’s Global Leadership専攻)の教育課程を「共通教育科目」、「共通英語科目」、「専門教育科目」(「専門基礎科目」および「専門コース科目」)、「海外等体験科目」、「教職関係科目」によって構成し、それぞれに学科目を置いています。

(1)共通教育科目

多様な価値観に触れるなかで自らの問を深め、それに向き合って考えるための適切な方法を習得し、同時に、自己への気づきを深めることを通して自己と他者の尊厳に目覚め、その豊かな感受性に支えられた知性を育みます。この二つを両輪として、現代社会における諸課題に正面から取り組む姿勢と力を養います。
たとえば、直面する危機や課題に対して、対応してゆける力だけではなく、危機や課題そのものを見据えて物事の重要性を見抜く力や「どのような姿勢で関わっていくのか」、「社会の流れに埋没することなく、いかに関わるのか」といった関わる姿勢を形成していくことを目的としています。
具体的には、まずは、問題意識の立ち上げ、自分自身の現在地、進むべき目標を明確にすることができる力を育むことをめざし、学問の3領域である人文科学、社会科学、自然科学を主軸としながら、世界観、社会観、人間観、社会的スキルといった側面とをクロスさせて学びます。英語教育との連携も本学の共通教育科目の大きな特長です。学科目は、自己の形成/現代の課題/学問領域の基礎/研究・調査の方法/世界の言語の科目群から構成されています。必修科目と選択科目があります。
なお、2015年度入学生より、専攻を問わず、「世界の言語」を履修する際に「韓国語」と「中国語」については、週2講時(90分×2回)、2年間の授業(各8単位)を履修し、より深く学習することも可能となっています。

(2)共通英語科目

高度な英語運用力の構築を目的とした科目群で、必修の科目群と選択の科目群で構成。一人ひとりの力を最大限に伸ばすため、一人ひとりが最適な環境で学習できるよう英語習熟度に対応した科目やクラスに分かれて学びます。科目の難易度は4ケタで表示されるベンチマークによって表示され、PhoneticsやAcademic Writingなどの英語「を」学ぶ科目とたとえば、環境問題や平和についての課題を英語「で」学ぶTheme Studiesなどの科目とによって構成されています。2004年の開学以来、英語教育と教養教育(共通教育)・専門教育の統合を図る本学の学士課程教育の展開を支える学科目群です。

  • 英語を使って活発に意思伝達活動を行うことを第一目標に、コンテンツベース学習を通して「読む・聴く・書く・話す」の4技能の習得を図る。
  • 基本英文法、スピーキング、スタディ・スキル、ノート・テーキングの強化充実をめざす。
  • 4年間を通して、エッセイ・ライティングでの論理展開力、ディスカッション能力、ペーパー(論文)作成能力の向上をめざす。
  • 国際社会が抱える課題について英語で学習し、現代社会の課題についての確かな認識と英語で考え発信する力を共に得ることを目的とする。
  • 英語で学ぶ、上記のコンテンツベースによる学習を通して知的活動を活発にしながら、英語の運用能力をさらに向上させる。
  • English for Academic PurposesとEnglish for Professional Purposesにおいて必要とされる英語運用能力の一層の習得を図る。

なお、Women’s Global Leadership専攻では、1・2年次に必修共通英語科目に加えて、Women’s Global Leadershipに関するつぎの4つの科目に取り組みます。
Seminar 1 Introduction to Women’s Global Leadership
Seminar 2 Women in Leadership
Seminar 3 Women and Global Studies
Seminar 4 Women’s Leadership in Action

(3)専門教育科目

英語をツールとしてグローバル社会に貢献できる女性を育むため、「コミュニケーション」「国際協力」「ビジネス」の3領域において、広い知見を得て、思考力・行動力を培うことのできるカリキュラムです。日本語を使用言語とする「専門基礎科目」と英語で学ぶ「専門コース科目」で構成されます。

「専門基礎科目」

「コミュニケーション」「国際協力」「ビジネス」の3領域から、国際・英語学部に学ぶすべての学生を対象とした基礎科目を日本語で学びます。3つの専門領域において基礎となる知識や思考の方法を多角的に修得することが求められます。

「専門コース科目」

「コミュニケーション」「国際協力」「ビジネス」の3領域で学ぶ主な領域はつぎのとおりです。授業はすべて英語で行われます。国際・英語専攻、Women’s Global Leadership専攻とも学生は、いずれかのコースを主に学びますが、他のコースの科目を履修することも可能です。

コミュニケーションコース
言語・メディア・通訳・翻訳
国際協力コース
国際・人権・平和・開発・文化・市民・共生
ビジネスコース
マネジメント・マーケティング

なお、Women’s Global Leadership専攻では、3年次に専門教育科目を中心に海外の協定大学に通年または半期(セメスター)留学して学ぶことを前提とした教育課程を編成しています。国際・英語専攻では、半期(セメスター)留学が可能です。

(4)Graduation Project (GP 卒業研究)

自分自身の興味あるテーマを設定し、担当教員の指導のもとで研究を進めて、プレゼンテーションや卒業論文制作を英語で行う必修科目。大学での学びの集大成といえます。
国際・英語専攻の学生は、コミュニケーション/国際協力/ビジネスの3領域からいずれかの領域の担当教員を選択。Women’s Global Leadership専攻の学生は、「Women’s Global Leadership GP」のクラスで取り組みます。

(5) 教職課程 (教職関係科目)

〔取得可能な免許の種類〕
中学校一種(英語)
高等学校一種(英語)
豊かな人間性と社会性を育む本学教育理念をもとに、英語教科指導法・教材開の実践的な専門知識やスキルの着実な習得を図り、未来を担う生徒の教育に貢献する、使命感のある英語科教員を送り出すことを目的としています。

  • 実践的な英語科指導法をもとに授業をデザインする考え方を身につける
  • 教材を見る視座・視野・視点を育成し、教材の効果的な活用や自主教材(ワークシート含む)を開発する基礎的な能力を身につける
  • 海外フィールドワークなどを通して、幅広い教育の素養を身につける

ベンチマークシステムとアカデミックアドバイザーシステム

専攻を問わず、一人ひとりの学習成果と希望に応じた履修と単位取得を進めるシステム(ベンチマークシステム※1) と一人ひとりの学生の最適な科目選択を助言するアカデミックアドバイザーシステムを組み合わせて用意しています。例えば、学修進度の高い学生が3年次終了後、博士前期課程(修士課程)の学科目の単位を履修し取得することなどアカデミックアドバイザーとの相談を経て可能です。あるいは、自分自身の学修習熟度によっては、あえて基礎的な学修に徹底的に取り組むことをアカデミックアドバイザーとの相談により行うこともできます。このように、少人数教育を超えて一人ひとりに最適な学修を実現することをめざしたシステムです。

※1 べンチマークシステム
各科目のカリキュラム体系上の位置づけや水準(ベンチマーク)を、科目群あるいは領域を示す三文字のアルファベットと四ケタの数字で類別し示します。 このシステムにより、一人ひとりの学生が、自身の成長と自身が到達している学修の位置を自覚することを通して、それぞれの学生の内に最適なプロセスで学士力を養成することを試みます。

授業科目一覧(PDF)

授業科目のねらい・内容と到達目標

授業科目のねらい・内容と到達目標については、本学「シラバス検索システム」から各科目のシラバスを検索することでご覧いただけます。

シラバス検索システム

シラバスとは授業内容の要項で、当該科目の担当教員、授業の目的や到達目標、日程、成績評価方法などを詳しく説明したものです。