学生・市民対話シリーズ4『社会的課題の解決』
『極限の叫びとしての詩』ミャンマーの抵抗詩をめぐって

Zoomによる
オンライン配信

2021年11月6日(土)14:00-16:00

2021年2月のミャンマー軍事クーデターから半年以上が経ちます。民主化に向け抗議を行う市民への軍の弾圧によって、死者千人以上とも伝えられ、未だ緊張状況に終わりがみえません。こうした故郷の過酷な状況を憂う英国在住のミャンマー人詩人が、同胞詩人たちの声を伝えています。時に身を振り絞るような、時には軽やかなユーモアに包まれた抵抗詩の数々です。このミャンマーの人々が紡いだ心の詩を、一人でも多くの日本人に知ってもらいたいと、仲間と共に邦訳して発信する詩人の四元康祐(よつもと やすひろ)氏を講師にお迎えします。四元氏は、日常の様々な出来事について、豊かな独創性と知性、そして柔軟な感性と軽やかさをもって、温かく、ときに鋭く詩を紡ぎ出す、現代詩界で最も注目を集める詩人のひとりです。今回の講演では、深い洞察で表現されたミャンマーの詩、そして最近の香港、第二次世界大戦下における抵抗詩にも触れて頂ける予定です。どこかの国の遠い出来事としてではなく、ミャンマーの詩人たちが自由と民主を見つめる作品を通して、隣人の声に耳をすましてみませんか?
それは同時に自分の国と或いは自分自身と対峙する事でもあり、他者への想像力を取り戻す時間にもなることを願っています。昨年はコロナ禍で中止を余儀なくされましたが、今年度は四元氏のご協力を得て、オンラインで公開講座の開催が可能となりました。この秋のWilmina公開講座に是非ご参加ください。お待ちしております。

第一部 講演 14:00~15:00 

『極限の叫びとしての詩』ミャンマーの抵抗詩をめぐって(60分)

四元康祐(よつもと・やすひろ)

一九五九年大阪府寝屋川市生まれ。詩人。詩集に『笑うバグ』、『世界中年会議』(第3回山本健吉文学賞、第5回駿河梅花文学賞)、『噤みの午後』(第11回萩原朔太郎賞)、『日本語の虜囚』(第4回鮎川信夫賞)、『小説』、『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』、 『フリーソロ日録』など。小説に『前立腺歌日記』、『偽詩人の世にも奇妙な栄光』。文芸批評に『谷川俊太郎学 ――言葉VS沈黙 』、『詩人たちよ!』。翻訳にサイモン・アーミテージ『キッド』(栩木伸明と共訳)、海外現代詩アンソロジー『ホモサピエンス詩集』。編著に多国籍コロナ詩集『地球にステイ!』など。1986年米国に移住。1990年にはドイツへ移住し、世界各地の詩祭に参加。2020年より活動の拠点を日本に移している。

 

第二部 パネルディスカッション・質疑応答 15:10~15:50(40分) 

  • 四元先生×学生 パネルディスカッション
  • 質疑応答

第三部 詩の朗読 15:50~16:00(10分)

お申し込み